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唾液の作用
よく歯を磨いているのに何故か虫歯によくなる~っ何で?、また唾液が臭~い!なんて悩みの方!!!
実は・・唾液の質が大きく関係しています。
唾液は単なる水分ではなく、生命を左右するほど健康を保つ上で大変重要な液体なのです~
主な唾液の作用は、こんなに沢山あります~
お口の中を潤し、お口を滑らかにします
まずは、お口の中は、硬組織である歯と、軟組織組織である舌や粘膜とが混在し、会話したり食べたりしても滑らかに成るよう唾液がお口の中を潤しています。
消化を助けます
唾液には、胃に届くまでに消化しやすくする消化酵素のアミラーゼが含まれています。
消化液 | 栄養 | 消化酵素 | 消化前の物質 (基質) | 消化後の物質 (生成物) |
唾液 | 糖質 | αアミラーゼ | デンプン(多糖) | α-限界デキストリン(多糖) マルトリオース(三糖) ・ 麦芽糖(二糖) |
アミラーゼは、ごはんなどに含むデンプンを分解する酵素で、糖質を分解し、麦芽糖に変えます。
最近の子供たちは、唾液の分泌が悪く食事中にジュースを飲んで唾液の代用をしている子が少なくありません。
これは、唾液が出ない問題に加え、消化するのにたえず胃腸に負担が掛かっているのです。
飲み込みを助けます
単純に唾液と混ぜて適度な水分、粘性の食べ物の塊ができるため、飲み込みやすくなります。
外敵から生体を守ります
入り口となる口、目、鼻などには、外敵となる細菌などを防ぎ、生体を守る機能が備わっています。
唾液には、リゾチームという抗菌作用を持った酵素を含んでいます。
リゾチームは唾液だけでなく、涙や汗、リンパ腺、鼻粘液、肝臓、腸管などにも存在し、色々な細菌感染から生体を守っています。
また、唾液に含まれるムチンは、菌を凝集させ固めて口内から排出する作用をしています。
食事中の水分は摂らず、しっかり噛んで唾液と混ぜて食べれば、唾液と胃液の相乗殺菌力は、コレラ菌にも打ち勝つ非常に強い殺菌力を持っています。
もし、地震などの災害で冷蔵庫が壊れたり電気がこなくなった場合など、衛生管理が悪くなったストック食材の腐敗が問題に成りますが、それでもギリギリやばそうなものを食べなくてはならないときの対策として、食事中は一切水を飲まず、とことん噛んで唾液と混ぜて食べれば、食中毒の被害は免れる可能性がグンと高くなります。
また、野生の動物が怪我をしたとき、傷口をひたすら舐めるのも唾液の抗菌作用を利用しているのです。
ところが医療は、消毒液という名の毒物を傷口に塗りますので、治りが遅くなるのです。
怪しいものを食べるときは、特によく噛んで唾液と十分に混ぜて食べると、食中毒や腹痛に成りにくいのです。
5つの味覚センサーのサポートをします
私たちは、主に甘味、酸味、塩味、苦味、うま味、といった5つの味を感じて、毎日の食事を楽しんでいます。
これは、食べ物に含まれる味となるものが唾液の中に溶け込み、舌の「味蕾(みらい)」に触って味を感じることができるからです。
しかし、唾液が少なく乾燥気味では味となるものがきちんと味蕾に届かなくなります。
また、唾液がないと潤滑作用がなくなって舌の摩擦が強くなり味蕾がなくなったり、舌炎を起こして味蕾が壊れたりします。
また歯みがき時に多くの方は市販の歯磨き粉を付けると思いますが、スカッとするものの、その後、味の感覚が鈍くなる経験をされた方は多いと思います。
あれは、歯磨き粉に含む化学系界面活性剤などで、味蕾が一時的に壊れているのです。
毎日のことですので、そういう有害性のあるものは避けたいところですね。
味蕾が壊れない歯磨き粉、つまり有害物を含まない歯磨き粉、下記に廉価版と高級版を紹介しておきます。
口腔内を清潔に保ちます
唾液は、口の中を洗浄する役目もあります。
唾液の分泌量が少なくなってしまうと、お口の中が汚れやすくなり、虫歯にかかったり、口臭が出たりしやすくなります。
もっと酷くなると歯周病の原因にも成ります。
マスクをして寝るなり、口を閉じる癖をつけましょう
口腔内のpHを一定に保ちます
唾液緩衝能という機能があり、口腔内のpHに変化が起きたとき、唾液が正常な範囲に口腔内を保とうとその変化に抵抗する働きがあります。
唾液中の重炭酸塩(イオン)[HCO3−]の作用によってお口の中のpHを中性に保とうとします。
特に、飲食後はお口の中が酸性に傾きがちです。
酸性の状態が長時間続くと、歯が溶けて虫歯になりますが、唾液のもつ唾液緩衝能によって、お口の中を素早く中性に戻しますので、歯が溶けたり虫歯になるのを防ぎます。
酸によって溶けた歯を修復します(再石灰化作用)
全ての人のお口の中には虫歯菌が住んでいます。これは異常ではありません。
虫歯菌は人が食事をした時のたんぱく質や糖を食べ、糞として酸を出します。
この酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされることを脱灰(だっかい)といいます。
虫歯菌が出した酸によって歯の表面が溶け出しますが、唾液にはカルシウムやリン、ミネラルが含まれており、それを歯に補充し修復する働きがあります。これを再石灰化作用といいます。
再石灰化とは、溶け出してしまったエナメル質の成分を唾液の力によって元の状態に戻すことですが、副作用として歯石が出来てしまいます。
つまり体全体が酸化状態にありミトコンドリアが弱くなっているのです。
唾液の分泌に影響を与える病気
このように唾液は私たちが生きていく上でとても大切なものです、関連する病気を紹介します。
シェーグレン症候群
自己免疫疾患のひとつで、自分自身の免疫細胞が自身の唾液腺や涙腺などの外分泌腺を攻撃するため、それら唾液腺や涙腺が破壊されてしまう病気です。
唾液や涙をつくる機能が低下するためにお口や目が乾燥します。
更年期障害
更年期障害で、口の中の乾き、喉の枯渇を訴える人もいます。
放射線治療
のどや鼻などの頭頚部のがんに放射線治療を行った際に、唾液腺組織に放射線がかかると、唾液腺が破壊されて唾液の分泌が減ってしまうことがあります。
薬の副作用
一部の薬には“唾液”を分泌するのを抑える「副作用」があります。
唾液の簡単チェック法
大変重要な働きをしている唾液は、質と量が充実していることが重要です。
上記に紹介しました成分が少なかったり、排出される唾液の量が多すぎたり、少なすぎたり・・・
あなたの唾液はいかがでしょうか? 以下のチェック方法を試し、唾液が健康かどうかを試してみましょう。
唾液の臭いのチェック
手の甲を舐めて軽く乾かしにおいをかぎます。
分泌量のチェック
乾いた食べ物、クッキーやパンなどを食べてみて、適度に食べられるかどうか? かなり飲み込み難い人は、分泌量が少ない可能性があります。
唾液がよく出る舌の体操
簡単な舌の体操で、耳下腺、顎下線、舌下線を刺激し、唾液の分泌がよくなります。
1.舌を前下方に大きく出します。(3回)
2.舌を出して左右に動かします。(各3回)
3.舌先を伸ばして、くちびるをぐるりとゆっくりなめます。(3回)
4.口を大きく開け、舌を口蓋の深いところへくっつけます。(3回)
まとめ
唾液の分泌異常は、前回の記事「熱中症」と同じで主に自律神経の弱体化が原因です。
いつも一本調子で申し訳ないですが、結局、体内の異常は、何でもソコ!、ミトコンドリア異常が原因なのです。
ガムを咬むだの口を動かして刺激を与えて分泌を促す方法はありますが、まあガム屋が儲かるのがオチです。
ガムを咬むぐらいなら天然の昆布をお勧めします。
唾液といえど、本当に重要な機能が備わっていますし、唾液異常は深刻な問題でもあるのです。
病気対策と同じで、体のアルカリ化が出来れば唾液問題も勝手になくなります。
とにかく、このブログで取り上げているように、ミトコンドリアを元気に致しましょう♪
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