強健ラボ

塩が体内で行なう驚くべき多様な作用

この記事は、タイトルは違いますが前回の記事の完全な続きですので、先にこの記事に訪れた方はまず下記の記事をお読みください。

血液、体液、羊水は、「海水」でした あれこれ健康によいものを食べたとしても、体内に塩が介在しない限りその効果は発揮され無いことがわかりました!  まだの方はこの記事2つを読んでください。 前回の記事 塩について網羅したつもりでしたが、この記事を書いた後、塩の凄さを改めて実感し、もう少し...
健康を上げる最も優れた食品とは? - 強健ラボ


だるい、思考力が鈍いときは、塩不足の疑い

「今時の若者は、やる気、根気がない!」とよく言われ、体力不足、朝礼で倒れる、朝起きられない・・・などといった子供は珍しくありませんが、怠けでは無かったのです!

そういう子供は、塩不足、ミネラル不足、特にナトリウム不足の疑いが強く、ナトリウムが少ないと体力が極端に失われるのです。

ナトリウムイオンは、他のミネラルイオンとのバランス作用で、細胞組織の内外の浸透圧を一定に保つと同時に、老廃物を体外に捨てるための役割をしています。

ナトリウムが不足すると体内の老廃物が外に捨てにくくなり、体は異変、疲れやすい、だるい、思考が鈍る、などの症状が出るのです。

私達の体は、大人で60~100兆個の細胞があり、細胞膜で一つ一つ区切られており、その中には、細胞内液で満たされています。

細胞膜を隔てた外液には、毛細血管やリンパ管、神経線維など全身のネットワークを担う器官が集まっております。

それぞれ細胞は、必要な栄養素を細胞外壁から取り込んで、代謝の結果生まれた老廃物を再び細胞外壁に排出します。

この時の、内液~外液間の栄養や老廃物の移動は、両サイドの細胞の浸透圧の差によって行なわれています。

外液の浸透圧の大部分を、そこに溶けているナトリウムイオンの量が受け持っているのです。

私達が塩を食べると、細胞外壁のナトリウムが濃くなり浸透圧は高まります。

そこで内外の浸透圧を一定に戻そうと、つまり外液のナトリウム濃度を薄めようと内液中の水分が引っ張りだされます。

こうして浸透圧の利用で、簡単に栄養分を吸収したり、老廃物を捨てたりしているのです。

ナトリウムは、この浸透圧を一定に保つことで老廃物が含まれた尿を体外に出したり、渇きの信号を脳に送って水分補給をするよう促すのです。

体細胞の栄養の吸収や老廃物の排泄は、塩(ナトリウム)だけが可能な浸透圧の利用で行なっていたのです。

ナトリウムが不足すると、しっかり食事をしていても栄養が吸収されず、老廃物が排出されず、これが、だるい、やる気がない、となって現れるのです。

「肌がカサカサ」「傷の治りが遅い」の真相

このところ、冬になると、「私、凄い乾燥肌やねん~、肌がカサカサ、粉がふいたみたいになるの~」という人が非常に多かったり、子供も含めて傷口が治りにくかったりする人が多い気がします。


これもまさしく体内の塩分不足ですが、女性は、せっせと高価なクリームを塗られていますが???

体内にナトリウムイオンが不足すると新陳代謝は衰えます。

先ほど書きましたように、細胞膜を介して浸透圧の利用で、栄養の吸収や老廃物の排出を行なっています。

乾燥肌も、傷口の治りが遅いのも、この物質移動が鈍っているため、新陳代謝が遅いのです。

クリームの前に新陳代謝、塩の補給です。


腎臓は塩が必要!

僕の知人で40歳にして透析をしている人がいます。

病院からは、塩分、カリウムは極力食べないようにといわれ、味噌汁は飲まず、具だけ食べていました・・・

実は、ナトリウムは、腎臓の働きを促す役割も担っています。

腎臓は、血液をきれいにして一部再吸収するという働きを持っていますが、この働きはナトリウムイオンによって助けられています。

また腎臓は、尿を作って老廃物を尿と一緒に放出する働きがありますが、これも実はナトリウムイオンが大きな手助けをしています。

そんなナトリウムが体内で不足すると、仕方なしに応急処置として、尿の中に出したナトリウムを再吸収して外に放出しないように応急機能が働きます。

体内のナトリウムが少ないから、尿の塩分を再利用するのです。

これが腎臓に大きな負担となり、腎臓自体が益々弱ってきます。

その上、当然尿も減りますので老廃物が排泄できなくなり、代謝が悪くなり、腎臓、健康悪化へまっしぐらになります。

病院とは本当に恐ろしいです。

ナトリウムイオンは、血液が酸性になるのを防ぐ

リオオリンピック・・・、支配層主催のドル箱運動会が始まりましたね。

ところで、フルマラソンを走った選手がフラフラで倒れこむようにゴールして、直ぐに酸素吸入するシーン、ありますよね。

いったい、何が起こってるのでしょうか?

私達の体は、呼吸によって絶えず二酸化炭素ガスを発生しており、それが血液に溶けると重炭酸に成ります。

また激しい運動をすると呼吸も激しくなり、酸素が不足して乳酸が作られます。

このまま放置すると血液は乳酸により酸性になって、血液が酸性になると、意識を失ったり、酷い場合は死にます。

血液が酸性になるということは、非常に危険なのです。

そこで、倒れたランナーには、大急ぎで酸素ボンベで酸素補給し、乳酸が発生するのを防いでいるのですね。

ナトリウムイオンには、血液が酸性になるのを防ぐ役割も担っているのです。

私達の血液のPHは、7.4ですが、ほんの僅かに変化するだけで大変危険な状態に成ります。

例えば、PHが7を切る6代に、つまり僅かに酸性に傾いただけで、人間はこん睡状態、ヘタをするとそのまま死にます。

私達の血液は、非常に僅かな範囲で危険状態になるのに、実は意外にも簡単に酸性に向かうのです。

しかし、これを防いでいるのが血液中のナトリウムイオンなのです。

ナトリウムイオンはアルカリ性なので、強い酸と結びついて体液を中和させ体をアルカリ性に保つ働きをするのです。

激しいスポーツで乳酸が出来るとナトリウムイオンは、乳酸と結合して乳酸ナトリウムとなって乳酸を中和し血液が酸化するのを防いでいるのです。

唾液、胃液は1日8リットル生産されます

人の体液は海、と前回申し上げましたが、その最も重要なポイントは、微量ミネラル群の存在です。

第二次世界大戦中、負傷者の輸血には、海水を薄めて輸血していたそうです。

胎児が育つ羊水は、太古の海水(現在の海水は塩分30%代ですが太古の海は10%程度)とほぼ同じです。

現代でも、太古の海の中、つまり羊水から新しい生命が誕生するのです。

まさしくDNAは、人間は、海から生まれた生命体であることを示しています。

人体には、約85gの塩が含まれていますが、その半分43gは、骨に含まれています。

骨に含まれるナトリウムイオンは、リンと結合してリン酸ナトリウムになっています。

唾液、胃液、腸液の消化液は、1日8リットルも分泌されますが、その消化の働きにもナトリウムが必要不可欠なのです。

いかがでしょう?体の大事な働きに塩がことごとく登場しますね、いかに塩が大事か、ご理解いただけたと思います。

体に必要なミネラルを摂取するには?

精製塩は、塩化ナトリウムしかありません。

優秀な海塩には、体に必要なほとんどのミネラル群が、体液の組成に極めて近い理想的なバランスで含まれています。

海から生まれたのですから、当然ですね。

骨や歯を作る

カルシウム リン マグネシウム

体の生理的作用のバランスを取る

ナトリウム カリウム カルシウム 塩素 マグネシウム

酸素、ヘモグロビン(血の色)ホルモンの一部を作る

鉄 銅 マンガン 亜鉛 セレン モリブデン (コバルト)

神経や筋肉の働きを支える

マグネシウム リン カルシウム ナトリウム カリウム

上記のように、ミネラルは、体の調子を整えるのに非常に重要な役割を持っています。

水分バランス、浸透圧の調節、血液のPH調整、筋肉や神経の機能などは、ナトリウムイオンと関わっています、ミネラル類がバランス良く配合された塩を摂取できれば、これほど一石二鳥で理想的なことはありません。

身体の調子を整えるミネラル類の摂取は、海から生まれた人類だからこそ海のままの塩から摂るのが理想ですね。

カルシウム

カルシウムとは、実は非常に体内に吸収されにくいミネラルなのです。

骨折する子供が多いのも十分に摂取出来ていない証ですね。

カルシウムイオンは、細胞の発達に重要で、不足すると半透膜である細胞膜の透過性が悪くなり、血液凝固神経筋への情報伝達や筋収縮に悪影響を及ぼします。

カルシウムと言えば骨、ですがその前にカルシウムは、様々な栄養素を細胞に運ぶという重大な仕事を受け持っているのです。

身体の機能を万全にするためにカルシウムが必要なわけで、その余りがカルシウムの貯蔵庫である骨に行きます。

ところが、カルシウム添加食品やサプリ、牛乳では吸収されないのですね。

そこで登場するのが優秀な自然海塩です。

優秀な塩には、塩化ナトリウムと一緒にカルシウム、マグネシウムなどのミネラルイオンが混在しています。

それらは、イオン化してはじめて身体の中で機能します。

カルシウム不足の魚がいない理由

体がカルシウムを吸収するためには、カルシウムがイオンになっていなければなりませんが、実はイオン化カルシウムを作るのは非常に難しいのです。

しかし、海には、カルシウムがもともとイオンの状態でたっぷりと溶け込んでいます。

海水中では、炭酸カルシウムや重炭酸カルシウムとして存在し、プランクンや有機微生物が体内に取り込んで有機酸型のカルシウムやマグネシウムを作ります。有機酸型とは、生体内で活動するときの姿です。

そんな素晴らしい働きをするプランクトンや有機微生物を小魚が食べ、まただんだんに大きな魚が食べて体内に取り込むため、魚たちにはカルシウム不足が起こらないのです。

本当の自然塩、つまり綺麗な海の水をそのまま完璧に天日乾燥させた塩を摂取することが出来れば、当然カルシウムイオンもたっぷり溶け込んでいるわけですからカルシウム不足には成りませんが、海水をそのまま乾燥させただけでは不溶化した水酸化カルシウムや炭酸カルシウム、硫酸カルシウムなどになり、そのままではまだまだ足りません。

水溶性のカルシウムを加えることによって、塩を水に溶かしたとき海水と同じように成ります。

結論をさっさと書けばいいのにダラダラと難しい話を書いてしまいましたが、それだけ塩というのは体内において重大な仕事をしていることを理解して頂きたくてあえて書きました。

運送屋さんで例えるなら、優秀な塩とは、優秀な快速大型配送トラックと同じ様なものです。

塩不足ということは、軽トラで荷物を運んでいるようなもの、仕事に成りませんね。

あれこれ不調で悩んでたけど、「あれ、私、塩不足じゃないかな?」と思われた方は多いはずです。

今回もちょっと長くなりましたので、ここで切らせていただきます。

優秀な塩、気になりますね~、
実は・・僕も調べてて本当に驚きましたが僕の眼力は当たってました、本当に優秀な塩はもう既に紹介している塩でした♪

このお話しは、もう少し続きそうです~

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