強健ラボ

生活習慣病を予防する具体的な食べ方

Hunger and diet concept.

病気先進大国と成った日本ですが、今後を生き抜くための病気に成らない食べ方や食べ物とは、具体的にいったい何なのでしょうか?

優良な食べ物がスーパーマーケットに並ばなくなった現代は、健康維持には何か特別な食べ物が必要なのでしょうか?

健康の全てがそこにあるような実に大きなタイトルですので、これから数回に分けて記事にしていきますね♪


メタボリック・シンドロームの真相

メタボ検診って近年導入されましたが、いったい何なんでしょう?

メタボリックシンドロームとは「内脂肪症候群」と訳していますが、正確には「代謝異常症候群」です。

診療基準は、

腹囲 85cm以上

高血圧 上130mmHg以上、下85mmHg以上

高脂血症 中性脂肪高値 150mg/dl以上(正常値50~149mg/dl)

HDL(善玉)コレステロール値 40mg/dl未満(正常値40~70mg/dl)

高血糖 110mg/dl以上 (正常値70~109mg/dl)

のうち、2つ以上が該当する人で現代の日本人中年男性の2人に1人がこの状態にあります。

良く見るとほとんど高い数値、つまり「栄養過剰病」、メタボはただの「食べすぎ」です。

ただの食べすぎにわざわざ医療検診?、もう人類は自分で食事の量すらコントロール出来ず、お狂いになられています。

食べすぎは、あらゆる病気の誘引や原因になっているのです。

1980年代頃の医師の数は13万人ほどでしたが今や30万人ほどに急増して病院は患者で溢れ、年間30兆円を超える医療費を消費しながら病気や病人は、一向に減りません。

病気多発の原因に、他にもありますが食べすぎが一つの原因であることは間違いありません。

免疫力の仕組み

免疫」という言葉は、病気を逃れるために体に備わった能力のことですが、それは、人体の血液中を勝手に泳ぎまくっている「白血球」という単細胞生物の力量のことを言います。

私達がお腹いっぱいに食事をすると、食べ物の栄養素が胃腸から吸収されて血液中の栄養状態も良くなります。

すると白血球もお腹いっぱいに成り、外からばい菌やウイルス、アレルゲンが侵入してきてもガン細胞が発生しても、白血球はお腹いっぱいですのでノーサンキュー、肝心要の病原体を食べてくれないのです。

つまり単純に食べすぎだけで「免疫力」は大きく落ちるのです。

逆に空腹時は血液中の栄養状態が低下し白血球も十分に栄養素が摂れず当然空腹状態ですから、白血球は、ばい菌やアレルゲン、がん細胞を貪欲に食べます。

これが「空腹時間を一日12時間は作れ!」といわれる所以で、白血球が空腹時に大きな仕事をしてくれるので免疫力が上がり、日々の体のメンテナンスをしてくれるのです。

これがどうでしょう、朝昼晩の食事におやつに夜食・・・、白血球がいつもお腹いっぱいで肝心の病原体を食べてくれません。

私達人間や動物が病気に成ると自然に食欲がなくなるのは、白血球にお腹を空かせて病原菌を食べてもらおうとする最強の治癒反応なのです。

なのに、医療と来たらブドウ糖注射だの栄養を送り込み、治る作業の邪魔をします。

だから腹八分目は病気に成らならないと言われてますし、腹十二分目ではあらゆる病気に掛かりやすいのです。

6000年も前のエジプトのピラミッドの碑文に「人は食べる量の4分の1で生きている、他の4分の3は医者の糧になっている」と書かれています。

そんな大昔から既に食べすぎは病気に成ると分かっていたのです。

本当の適正な食事量とは古代には解明されていていたのです。


人類の歴史は飢餓と共存してきました

もし貴方は、「貴方は、今日から利き腕を逆にして生活しなさい」と言われたらどうでしょう?

箸を持つ手も文字を書くのもボールを投げるのも全て急に逆手に!それこそ日常生活が大パニックに成りますね。

人類は誕生から約300万年の歴史のうち、299万9900年以上は飢餓の中で暮してきました。

飢餓の中でほとんどを暮らしてきた人類史は、「空腹」の中で健康を保つ能力は存分に備わっているのです。

しかし、これだけ現在のように飽食になったのは、300万年に対して直近のほんの数十年前です。

逆に食べ過ぎた場合の歴史は全くありませんので、糖や脂肪、たんぱく質などガンガン体内に送り込まれてきた栄養素を人体はどう処理してよいのかDNAに刻まれておらず、アタフタしてパニックになっているのです。

人類のDNAは、食べすぎた場合の自己対処がまだ全然出来上がっていないのです。

「利き腕を今日から逆にしろ!」と急にいわれているのと同じなのです。

ちなみに小麦やお米などの穀類は、今から1万年前に栽培され始めました、つまり人類史の中では非常に新しい食べ物なのです。

ですから、穀類に含むグルテンやフィチンなど一部の物質の完全消化に対応しておらず、リーキーガット症候群を起こしやすいのです。

一説によると人類がグルテンの完全消化に対応新化するのに、あと100万年も掛かるとも言われています。

昔の人の食生活は質素でしたのでガリガリの体をしていましたが、我々の体にはそういう遺伝子が組み込まれていますので少々食べなくても体は全く大丈夫なのです。

少し食べただけで直ぐ太るという体質の方は、先祖さんが本当にギリギリの食生活をされてきて飢えに対しての対応が非常に優れていて、僅かな脂肪やたんぱく質を少し食べただけでもがっちり逃さず脂肪に変換して体内に貯蔵しておくという能力が非常に発達しており、それを受け継いでいるという一説があり、腸内細菌叢や体内酵素がそのように対応していると考えられてます。

なかなかうなずける話しですよね。

現代と昔の食べる量が、いかに違うかよく分かりますね。

昔の人は痩せていても、信じられないぐらいほどタフで仕事をこなしました。

私の家に田んぼが1hほどありますが、「田植え機無しで手で植えろ!、コンバイン無しでカマで稲刈りしろ!」といわれたら・・・今なら絶対無理です(笑)

水田に足を入れてかがんで1本植えて・・・水田は足が抜けず驚くほど歩き難く、信じられないほどの重労働です。

一度田植えを手でしてみてください、1歩歩くごとに恐ろしく体力を消耗します。

中腰で1歩づつ後退しながら1本1本植える、私は想像しただけで死にそうです。

私が幼稚園に行く前頃までは、両親がそのように手で植えていた記憶がかすかにあります。

近所の方と助け合いながら、おしゃべりしながら楽しそうに田植えをしていました。

今から思うと、凄まじい余裕の体力です。

信じられない体力ですが、皆さん痩せ型だったような記憶があります。

当然ですね、これだけの体力を使いますし、どだい太っていては足が抜けず腹が邪魔になって田植えなんて出来るはずがありません。

昼ごはんと来たら、沢庵や梅干しのおにぎりとかそんな質素な物だけ、流石に昭和40年代、戦後20年以上経って飢えはありませんでしたが。

それからというもの、農機具か劇的に進化したのと同時に、小売店が消え大型スーパーが建ち食材も大きく変わりました。

現在の、健康的、魅力的とされる体型は、それに比べるとかなり太っている傾向にありますが体系が健康の焦点ではなく、元気に動けてタフかどうかが健康であるかどうかの分け方だと思います。

痩せててカッコ悪いという人もいますが全く問題ではありません、勿論痩せていて直ぐ疲れるとか体力が全然無いと言うのは、大きな問題ですが。

「痩せはカッコ悪い」という考え方は、「痩せ=貧乏」を連想させた洗脳的な発想に思います。

自然界をもっと注視しましょう

〇〇の場合はどうしたらいいですか?

何を食べたらいいですか?

とかよく質問を頂きます。

健康を学校教育のように捉えてしまいますと目前だけの答えを探すだけの〇X方式になり理由が分からず臨機応変に対応できなくなります。

本来は、こんな健康についてあれこれ勉強しなくてよいのです。

野生の動物界では、1日中食事を探して歩き回りほんの少ししかありつけないのが実情で、2~3日食べられない時もざらにあるでしょう。

彼らは歩き回ることで筋肉を動かしますので体温が高く筋力が豊富、しかも常に空腹状態だから病気をしないのです。

ねっ?野生の動物は勉強なんてしませんが理想の健康生活を自然に送っているでしょう?病院にも行きませんし。

逆にペットと来たら予防接種だの高級な餌だの至れり尽くせりで、生活習慣病になりまくりです。

こんな肥満の動物は野生界には一切いませんが、我々先進国に住む人間は、実はこのペットと同じ境遇にあるのです。

人間のルーツ、成り立ちをしっかり見つめれば、意外に簡単に答えが転がっているよう思います。

そんな想いで第1回目は・・・

具体的なことをポンポンと書いても理解が無いとやる気も起こりませんので、食べ物を考えるということに対して、「食べる」ということがどれだけ危険か、現在の食事がどれだけ食べすぎかの基本的な考え方を記事にしてみました。

まだまだ全然序の口です。これからもっと深く切り込んでいきますね。

今回はこのへんで~♪