強健ラボ

食べ物選びの三大原則と究極の主食を探る!

前回は、現代人は圧倒的に食べすぎ、少食こそ究極の健康術と書きました。

今回は食べ物選びの基本思想と主食について、重い病気の人から健康を維持したい方まで、必見です。


人間の食べ物の三大原則

食べ物において3つの大きな原則があります。

これまで申し上げてきましたような内容ですが簡単に整理してみます。

①適応食

例えば牛やパンダ、草ばかり、笹ばかり延々と毎日同じものを食べています。

偏食による病気に成らないのでしょうか?

自然界の動物って、実はそれぞれ同じものばかり、つまり「適応食」を食べています。

自然界のあらゆる動物の中で、健康オタクみたいなのがいて栄養学の言うような一日30品目を食べているあほな動物は一匹もいません。

パンダは笹しか食べませんが、それで正常に身体が機能するように腸内細菌叢からそのように出来ているのです。

人間も自然界の動物ですから、本来の適応食をべていればよいわけですが、飽食の現代において逆に何が適応しているか分からなくなっています。

人体の構造をみるとよく分かります。

人体の歯牙には、片顎16本、上下で32本の歯牙があります。

前歯は、主に野菜を噛み切ったりする歯が8本、20本の臼歯は字の如く臼状をしています。

犬歯は肉類を噛み切る歯ですが4本しかありませんし、肉食動物のように尖ってはいません。

あと顎の動きですが人体は横に動きます。肉食動物は実はドアのヒンジのように上下にしか動きません。

なぜ20本もの多くの歯が臼状に成っているかというと、木の実や穀類を磨り潰すためにあると考えられています。

あと人体に存在する酵素配分は、炭水化物を分解するための酵素が非常に多く、逆にたんぱく質や脂肪を分解する酵素は非常に少ないのです。

このことから、人類は穀類が主食、野菜類が中心でほんの少しの肉類が適した雑食動物であることが伺えます。

②地産食

2つ目に、「身と土は2つにあらず」で自分の住んでいる地元で生産された食べ物が適しているということです。

例えば塩は世界に素晴らしい塩がありますが、南米の優秀な塩を地球の反対側のアジア人が食べるとあまり良くない場合があるのです。

人類300万年のうち、299万9900年とほとんど歩行移動の歴史でしたから、自分が住む20km四方内にある食べ物を食べてきましたので、地産地消が健康になるように出来ているのです。

日本でも北海道と沖縄では気候も生息する植物も大きく違いますから、それぞれ地産物が基本的には合っているということです。

引っ越しや移住で体調が悪化した人は、故郷の食を思い出して食べるとよいかもしれませんね。

南米で見つかった特別な秘薬の草木など時々話題に登りますが、日本人に適しているかというと余り良くない場合も多いのですね。

日本人は、気候が良く似ている温帯地域で生産されたものを食べるといいです。

③一物全体食

これは、下記の記事でも書きましたように、食べ物は、丸ごと全部頂きましょうという原則です。

肉や魚類なら頭の先から尾尻まで、野菜なら根の先から葉先まで全部頂きましょうということです。

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お米ですと玄米ですね、実はお米の栄養素は外側の胚芽の部分にあり、白米は胚芽を取り除いた実は「カス」なのです。

白いお米」と書いて「」と書きますでしょう、まさしく白米はカスなのです。

胚芽の部分に命を生かす栄養素がふんだんに入っていますが、現代人の90%以上は胚芽を削り落として、つまり精米して白米で食べています。

玄米は植えると芽が出てきますが、白米は命になる部分を削り落としていますので芽を出すことはありません。

大根など野菜類もしかりで、根の部分と葉の部分の全部を食べてこそ命のエネルギーバランスをいただけるのです。

この3大原則を意識しているだけで、食べ物の選別が楽々出来ますし、自分の食べるものがドンドン良くなっていきます。

すると腸内細菌叢が良くなって最終的に細胞が元気に成り健康維持へと繋がる非常に基本的で大事なことなのです。

食材選びで迷ったら、この3大原則を思い出しましょう。


食事のピラミッド

雑食動物の人間、しかも日本人に適した食事における重量比配分ピラミッドですが、まあ大体こんなもんで良いかと思いますが、近年は最下部の穀類について議論がなされているところですね。

炭水化物のあり方、糖質制限など賛否両論ございます。

また、食べられる穀類が無いよ~という方もおられます。

小麦類は基本ダメ、白米もイマイチ、玄米はよいとは言われてるけど消化不良を起こし完璧でもない・・・

良い主食が無いという方も多い中、最良のものを真剣に考えると、「発酵発芽玄米」が最良ではないかと考えます。

写真のよに少しだけ突起した発芽状態がベスト、これ以上成長させ芽が伸びると逆に食材として向きません。

玄米を発芽させ発酵させ、玄米の高い栄養価はそのままに玄米の消化の悪さを解消したまさに理想とも言える穀類、主食です。

必要な栄養素の何と70%が発酵発芽玄米から得られますのであとは、ほんの少しのおかずでいいのです。

主食が発酵発芽玄米ならばあとは、旬の野菜、糠漬け、海草、味噌汁、梅干しなどを補えば理想の栄養バランスが整うというわけです。

え~~たったそれだけ???、何だか不安に成りませんか?

でも先ほどのパンダを見れば分かりますように笹しか食べないのにあれだけの大きな身体になり全く健康でいられるのは、笹を餌にするパンダ特有の腸内細菌叢が体に必要なものを全部作り上げているのです。

腸内細菌叢が欲する餌を食べるのが理想であって、身体と同じ素材は食べなくてよいのです。

概ね、「体と同じ素材を食べなさい」、とうのが栄養学ですね。

人間、特に日本人にとっての腸内細菌の餌は、いわゆる日本の伝統食中心がとても体に合っているのです。

とりわけ日本の発酵食品は腸内細菌叢の格好の餌です。

再三、味噌や醤油の素晴らしさをお伝えしてきましたが、日本は高温多湿で四季がありこの独特の気候が実は発酵食品を作るのに非常に良い条件なのです。

欧米など乾燥した地域では、逆に味噌や醤油などは作りにくいのです。

肉類は嗜好品的な立ち位置で、たまに食べる程度で十分です。

何故かといいますと、下記の図をご覧ください。

食べ物として一番バランスがいいのは中央の部分、そこにあるのは穀類だけです。

ですから穀類50~60%を食べても中央から余り外れませんが、肉類などは外側にあります。

あとはアルカリ食品の野菜や発酵食品の摂取で体内の理想PH7,4、弱アルカリ を維持できるのです。

ですので穀類を抜いて果物だけだとかお肉だけみたいな食べ方や、穀類、炭水化物ダイエットというのは、危険が潜んでいる可能性が大と考えます。

新しく登場した「発酵発芽玄米」という理想の主食なら副食はちょろちょろでよいのですから、家計にも大助かりです。

でも余りストイックに成りすぎると食の楽しみがありませんから、たまには肉や好きなものを食べてお酒を飲んで・・・全然良いと思います。

今回はここまでとさせていただきます。

次回は究極の主食、発酵発芽玄米を紐解いてみたいと思います♪